数字で見る武生水地区
国勢調査にもとづいて、武生水地区(盈科小学校区)の人口と世帯数がこの20年でどう変わってきたかをまとめました。
人口は1087人(19.6%)減りましたが、世帯数は85(4.2%)しか減っていません。世帯の数はほとんど変わらないまま、1世帯あたりの人数が減っているというのが、この20年に起きたことです。
地区全体の推移
人口と世帯数を、2000年(平成12年)を100として同じ物差しで並べました。人口は80.4まで下がっていますが、世帯数は95.8に留まっています。同じ地区で起きたこととは思えないほど、2本の線が離れていきます。壱岐市全体では人口が74.4、世帯数が91.2まで下がっています。武生水地区が壱岐市の人口に占める割合は、16.6%から17.9%になりました。
- 人口
- 世帯数
- 壱岐市の人口
- 壱岐市の世帯数
| 地域 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 増減 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 人口(人) | 5,558 | 5,353 | 5,063 | 4,728 | 4,471 | -19.6% |
| 世帯数(世帯) | 2,036 | 1,999 | 1,980 | 1,946 | 1,951 | -4.2% |
| 壱岐市の人口(人) | 33,538 | 31,414 | 29,377 | 27,103 | 24,948 | -25.6% |
| 壱岐市の世帯数(世帯) | 10,661 | 10,560 | 10,401 | 10,002 | 9,726 | -8.8% |
世帯の小規模化
1世帯あたりの人数は、2000年(平成12年)の2.73人から2020年の2.29人まで、5回の調査すべてで減り続けています。壱岐市全体は3.15人から2.57人です。1世帯あたりの人数は、武生水地区のほうが少なくなっています。
- 1世帯あたり人数
- 壱岐市の1世帯あたり人数
| 地域 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 増減 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1世帯あたり | 2.73 | 2.68 | 2.56 | 2.43 | 2.29 | -16.1% |
| 壱岐市の1世帯あたり | 3.15 | 2.97 | 2.82 | 2.71 | 2.57 | -18.4% |
年代別に見ると
1087人が減ったこの20年を年代別に見ると、減ったのが誰なのかがはっきりします。年少人口(0〜14歳)が363人減、生産年齢人口(15〜64歳)が884人減、65歳以上は146人の増加です。3つを足しても1087人にならないのは、2020年(令和2年)に年齢が「不詳」の方が14人いるためです。
減っているのは子どもと働き盛りの世代で、高齢者の人数はむしろ増えています。世帯の数が保たれてきたのは、このためと考えられます。
次のグラフも2000年を100としています。100の線を上に越えているのは65歳以上だけです。壱岐市全体でも同じ形で、65歳以上だけが106.2です。
- 年少人口(0〜14歳)
- 生産年齢人口(15〜64歳)
- 65歳以上
- 壱岐市の年少人口
- 壱岐市の生産年齢人口
- 壱岐市の65歳以上
| 区分 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 増減 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 年少人口(0〜14歳) | 1,058 | 960 | 817 | 792 | 695 | -34.3% |
| 生産年齢人口(15〜64歳) | 3,305 | 3,142 | 2,929 | 2,606 | 2,421 | -26.7% |
| 65歳以上 | 1,195 | 1,251 | 1,317 | 1,327 | 1,341 | +12.2% |
| 壱岐市の年少人口 | 5,582 | 4,773 | 4,178 | 3,736 | 3,213 | -42.4% |
| 壱岐市の生産年齢人口 | 18,878 | 17,304 | 15,855 | 13,749 | 12,062 | -36.1% |
| 壱岐市の65歳以上 | 9,078 | 9,337 | 9,342 | 9,615 | 9,640 | +6.2% |
| 区分 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 増減(ポイント) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 年少人口(0〜14歳) | 19.0 | 17.9 | 16.1 | 16.8 | 15.6 | -3.4 |
| 生産年齢人口(15〜64歳) | 59.5 | 58.7 | 57.9 | 55.2 | 54.3 | -5.2 |
| 65歳以上 | 21.5 | 23.4 | 26.0 | 28.1 | 30.1 | +8.6 |
同じ2020年の壱岐市全体は、高齢化率が38.7%、年少人口率が12.9%です。武生水地区はそれぞれ30.1%と15.6%です。
割合の分母は年代3区分の合計です。年齢不詳(2015年3人、2020年14人。壱岐市全体は2015年3人、2020年33人)は含めていません。
地域別の推移
減り方は地域によって大きく違います。区分は武生水地区の範囲の地図と同じ7地域です。
| 地域 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 増減 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 郷ノ浦 | 1,059 | 923 | 815 | 732 | 675 | -36.3% |
| 本村触 | 911 | 661 | 703 | 677 | 631 | -30.7% |
| 庄触 | 384 | 413 | 375 | 350 | 341 | -11.2% |
| 東触 | 780 | 843 | 717 | 725 | 681 | -12.7% |
| 永田触 | 582 | 562 | 580 | 528 | 566 | -2.7% |
| 片原触 | 1,270 | 1,445 | 1,399 | 1,298 | 1,248 | -1.7% |
| 田中触古城 | 572 | 506 | 474 | 418 | 329 | -42.5% |
| 地域 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 増減 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 郷ノ浦 | 378 | 334 | 317 | 299 | 307 | -18.8% |
| 本村触 | 323 | 280 | 280 | 267 | 275 | -14.9% |
| 庄触 | 143 | 163 | 156 | 160 | 162 | +13.3% |
| 東触 | 278 | 279 | 267 | 277 | 272 | -2.2% |
| 永田触 | 231 | 217 | 231 | 223 | 231 | ±0% |
| 片原触 | 477 | 548 | 546 | 543 | 548 | +14.9% |
| 田中触古城 | 206 | 178 | 183 | 177 | 156 | -24.3% |
地域別の高齢化
年代の構成は地域によってかなり違います。2000年(平成12年)の田中触古城は高齢化率3.3%で、7地域でもっとも若い地域でした。それが20年で24.0%になっています。年少人口は167人から64人へ減りました。地域別の推移で見た42.5%減は、こういう中身でした。
いま高齢化率がもっとも低いのは田中触古城の24.0%と片原触の24.1%で、ほぼ並んでいます。ただし、たどってきた道は正反対です。田中触古城が3.3%からここまで上がってきたのに対して、片原触は21.9%からゆるやかに上がってきただけです。年少人口209人も7地域で最多で、2番目の永田触114人を大きく上回ります。
人口がほぼ横ばいだった永田触は、年少人口も118人から114人へと4人しか減っていません。7地域でいちばん小さい減り方です。いっぽう年少人口がもっとも大きく減ったのは郷ノ浦で、145人から64人へ55.9%減りました。高齢化率も41.5%で7地域でもっとも高くなっています。
| 地域 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 増減(ポイント) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 郷ノ浦 | 25.4 | 28.6 | 33.3 | 38.0 | 41.5 | +16.1 |
| 本村触 | 26.7 | 24.7 | 33.0 | 32.5 | 30.4 | +3.7 |
| 庄触 | 25.3 | 24.0 | 24.3 | 25.4 | 28.5 | +3.2 |
| 東触 | 23.1 | 33.1 | 32.1 | 35.4 | 34.2 | +11.1 |
| 永田触 | 18.7 | 21.2 | 24.1 | 26.9 | 28.8 | +10.1 |
| 片原触 | 21.9 | 20.8 | 21.4 | 20.3 | 24.1 | +2.2 |
| 田中触古城 | 3.3 | 5.3 | 11.2 | 18.7 | 24.0 | +20.7 |
| 地区全体 | 21.5 | 23.4 | 26.0 | 28.1 | 30.1 | +8.6 |
| 地域 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 増減 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 郷ノ浦 | 145 | 114 | 93 | 83 | 64 | -55.9% |
| 本村触 | 150 | 108 | 104 | 116 | 95 | -36.7% |
| 庄触 | 74 | 71 | 53 | 46 | 42 | -43.2% |
| 東触 | 161 | 100 | 92 | 108 | 107 | -33.5% |
| 永田触 | 118 | 109 | 102 | 99 | 114 | -3.4% |
| 片原触 | 243 | 305 | 259 | 249 | 209 | -14% |
| 田中触古城 | 167 | 153 | 114 | 91 | 64 | -61.7% |
2000年(平成12年)から2005年にかけての地域別の数値は、幅を持ってご覧ください。この5年間で本村触が27.4%減、片原触が13.8%増、東触が8.1%増と大きく動いていますが、 地区全体では3.7%しか減っていません。地区の外へ人が動いたのではなく、地域の間で数え方が入れ替わったと考えるほうが自然です。 65歳以上でも同じ時期に東触が180人→279人、本村触が243人→163人と入れ替わり、2010年にはほぼ元に戻っています。 集計に使った区画の範囲は年次を通じて同じですが、区画の中の調査区の区切り方が変わった可能性があり、 原因は調査中です。地区全体の数値と、2010年以降の地域別の数値には影響しません。
読み取れること
- 1世帯あたりの人数が2.73人から2.29人へ減り続けています。この先も同じ傾向が続くとしたら、10年後の地域はどうなっているでしょうか。
- 減り方は地域によって大きく違います。田中触古城は42.5%減、片原触(1.7%減)と永田触(2.7%減)はほぼ横ばいです。変わり方の速さも地域によって違います。田中触古城の高齢化率は20年で3.3%から24.0%へと20.7ポイント上がり、7地域でもっとも大きく動きました。かつて若い世帯が集まった地域が、そろって年を重ねたということです。同じことが、いま若い地域にも起きるのでしょうか。
- 世帯の数は保たれている一方で、一つひとつの世帯は小さくなっています。この先、世帯を維持していくのは誰でしょうか。
出典
- 総務省統計局「国勢調査」小地域集計(e-Stat 統計地理情報システム)
- 年代別の集計は「年齢(5歳階級、4区分)別、男女別人口」(e-Stat 統計地理情報システム)から、5年次とも同じ27区画で行いました。
- 武生水地区の2015年(平成27年)・2020年(令和2年)の人口・世帯数は『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成、CC BY 4.0)の属性を使用
- 2000年(平成12年)は壱岐市の発足前(合併は2004年3月1日)で、当時の市町村コードは郷ノ浦町42421です。区画の番号と範囲は現在と同じであることを、境界データの面積を照合して確認しています。
- 各年の数値は国勢調査の基準日(10月1日)時点のものです。2025年(令和7年)調査の小地域集計は2027年前半に公表される見込みで、公表後に更新します。
- 集計の範囲は武生水地区の範囲と同じ27区画です。自治公民館ごとの数値は掲載していません。
- 年代別の割合は、分母を年代3区分の合計としています(年齢不詳を除く)。年齢不詳は2015年が3人、2020年が14人で、それ以前の年次にはありません。
- 壱岐市全体の数値は、e-Statの「男女別人口総数及び世帯総数」と「年齢(5歳階級、4区分)別、男女別人口」の市区町村単位の行から取りました。2000年(平成12年)は壱岐市の発足前のため、合併した壱岐郡4町(郷ノ浦町・勝本町・芦辺町・石田町)の合計です。